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2016年8月28日日曜日

竹本住太夫師匠のインタビュー(Takemoto Sumitayu's interview)


 知財ネットのジャパンコンテンツ調査チームで、文楽・太夫の人間国宝(重要無形文化財保持者)、竹本住太夫師匠のインタビューが企画されました。
 住太夫師匠は、20145月、惜しまれつつ現役を引退されましたが、インタビューは、本年8月某日、国立文楽劇場の一室で行われ、私も、その片隅に同席させていただきました。
 住太夫師匠は、その著書をお読みになられた方はご存じでいらっしゃるでしょうが、記憶力抜群な方。当日も、色々なお話を聞かせていただけました。また、そのお人柄にもふれることができ、ますます惹きつけられました。インタビュー記事は、「Law & Technology」(民事法研究会。本年12月頃発行。)に掲載されるそうです。知財の専門誌に載る文楽・人間国宝のインタビュー記事、是非、ご注目いただければと思います。
 
※今年の4月から、文楽の芸名表記は、「大夫」から "﹅" のついた「太夫」になっています。
 
The Japan Contents Research and Study Team of the Intellectual Property Lawyers Network Japan (”IPLNET”) planned an interview with a Bunraku narrator, Takemoto Sumitayu VII, who has been designated as a Living National Treasure (a preserver of Important Intangible Cultural Property).  I accompanied the interviewer to the National Bunraku Theater, which I think was a marvelous opportunity.  The interview will be in December issue of  Law & Technology.
 
インタビューに先立ち、8月初旬には
夏休み文楽特別公演
第二部

(薫樹累物語、伊勢音頭恋寝刃)を観劇した後
国立文楽劇場の舞台裏を見学させていただく機会に恵まれました
写真の人形は、夏休み文楽特別公演の演目
(新編西遊記GO WEST!など)に
使用されたもの。
On the ohter day, we had chance to visit
 the backstage of National Bunraku Theater.
These Puppets were used
for Summer Special Performance.
  
こちらは、「床」。
舞台に向かって右側にあり、
太夫と三味線が座るところです。
舞台裏から撮りました。
反対側も同じ造りとなっていて
丸い床面がターンテーブルのように廻り、
演奏者が交替します。
"Yuka" (Narrators' Platform)
is where the Narrators and the Shamisen Players perform.
It can revolve for swift exchange of performers.
 
 

2016年7月25日月曜日

津島神社の天王祭 "Tenno Matsuri"


1. 週末に、津島神社天王祭・宵祭を拝見する機会に恵まれました。

2. 津島神社は、津島牛頭天王社ともいい、建速須佐之男命(たけはやすさのおのみこと)を祭神とし、社伝によれば、欽明天皇元年(西暦540年)のご鎮座で、地元では、「お天王さま」と尊称されてきたとのこと。戦国時代、津島の北東に勝幡城を得た織田家氏神としたことで、有名です。
 境内には、豊臣秀吉が寄進したという楼門(重要文化財)や、秀頼が寄進したという南門などが現存しています。
 津島の「津」は「湊」の意ですが、津島は、室町時代から江戸時代にかけて、木曽川を通じて海まで通じる水運により発展し、川湊として栄えました。織田家は、その利権をおさえたことで、勢力を得たといいます。

3. 織田信長もみたという天王祭は、津島神社夏季大祭。夏には疫病が蔓延するので、牛頭天王(祇園精舎の守護神であり、蘇民将来説話にもでてくる神様。祭神であるスサノオノミコトと同一視されている?)を慰め、疫病退散を願った祭りだったといいます。 天王祭は、500年を超える歴史を有し、国の重要無形民俗文化財(*)に指定されており、「宵祭」「朝祭」「御葭流し神事」(みよしながししんじ)などの行事からなっています。
 宵祭では、二艘の船を固定し屋形を載せた巻藁船に真柱を立て、真柱には12個の提灯を下げ(1年の月をあらわす)、屋形の上には巻藁をおき、そこに300個を超える提灯を下げた竹竿をお椀型(半球形)に飾り付け(1年の日をあらわす)、屋形の前方には、赤い提灯を30個つけ(1カ月の日をあらわす)、天王川(丸池)をお旅所まで、渡るというものです。
 夏の長い日がとっぷりと暮れ、一頻りの花火に続き、沢山の提灯を揺ら揺らと川面に煌かせながら、5艘の巻藁船が、ゆっくりと、津島笛と和太鼓の奏楽とともに、池を渡っていく様は、幽玄そのものです!!!
 日本三大川祭の一つだそうですが、川面をわたってくる風は、上着を羽織るほど涼やかで、静かに進行する祭事はなんとも風情があって、とても、とても、素敵な夏祭りでした。

文化財保護法では、「衣食住、生業、信仰、年中行事等に関する風俗慣習、民俗芸能、民俗技術及びこれらに用いられる衣服、器具、家屋その他の物件で我が国民の生活の推移の理解のため欠くことのできないもの」を「民俗文化財」と定義し(同法2条1項3号)、無形の民俗文化財のうち特に重要なものを「重要無形民俗文化財」に指定できるとしています(同法78条1項)。昭和50年の同法改正により指定が始まり、平成28年7月現在、296件が指定されています。

 
 
On the weekend, I went to the "Tenno Matsuri", which is the summer festival of "Tsushima Shrine " (alias "Tsushima Gozu Tennno-sha") in Tsushima, Aichi prefecture.
The festival has over 500 year history, and has been designated as National Important Intangible Folk Cultural Property.
The highlight of the festival is "Yoi Matsuri  (the evening festival)".
In "Yoimatsuri", five "Makiwaribune", the boats decorated with over 300 paper lanterns appearing to be approximately semispherical as a whole, floated down the Tenno River.
The night view over 300 paper lanterns swinging on each boat, was really vanuerable and profound.


津島神社(Tsushima Shrine)。
右手に見えるのが楼門。
茅の輪くぐりもみえます。
話題の"Pockemon Go"についての看板
A billboard about the "Pockemon Go"

提灯にひとつひとつ火をつけて飾り付け。
Setting fire to over 300 paper lanterns one by one

巻藁船がわたるクライマックス。
The highlight of  "Tennno Matsuri",
"Yoimatsuri" 
 
 

 


 

2016年5月30日月曜日

中日文楽 (“Chunichi Bunraku”)、萩尾望都さんの「春の夢」(“Haru No Yume” by Ms. Hagio Moto)


1.中日文楽

 週末、中日文楽を鑑賞する機会に恵まれました。
 演目は、「寿式三番叟」と「仮名手本忠臣蔵」。
 「寿式三番叟」では、千載、翁、三番叟、それぞれの舞が披露されるのですが、三番叟は、鈴がつかわれたりもして、とても賑やかで、楽しめました(ときには、ユーモラスで、会場から笑いが漏れました。)。
 人形条瑠偉三大傑作の一つとされる「仮名手本忠臣蔵」については、十一段のうち、上演されたのは、五段目「二つ玉の段」と六段目「身売り・早野勘平腹切りの段」。これでもかと、勘平・おかるとその家族を悲劇が襲うストーリー展開で、人形太夫(床本の字幕あり)、三味線三業一体となった総合芸術を堪能できました。  
 文楽(人形浄瑠璃)は、大阪で生まれ育った、日本を代表する伝統芸能の一つで、人形を遣う「人形遣い」、物語を語る「太夫」、楽器を演奏する「三味線ひき」の三業からなります。その保護については、文化財保護法により、昭和30年に人形浄瑠璃文楽」が重要無形文化財」として「総合認定」されているほか、「人形浄瑠璃文楽太夫」「人形浄瑠璃文楽人形」「人形浄瑠璃文楽三味線」が「各個認定」を受けており、その保持者(いわゆる「人間国宝」)は、現在、それぞれ2名ずつ(計6名)おられます。
 ちなみに、「無形文化財」とは、「演劇、音楽、工芸技術その他の無形の文化的所産で我が国にとつて歴史上又は芸術上価値の高いもの」をいい(文化財保護法第212号)、文部科学大臣は、無形文化財のうち重要なものを「重要無形文化財」に指定することができます(同法711項)。その指定にあたっては、当該重要無形文化財の保持者又は保持団体を認定しなければならないとされ(同法同条2項)、「各個認定」、「総合認定」、「保持団体認定」の3方式がとられています(文化庁のHP)。
 また、文楽は、2008年に、ユネスコ無形文化遺産(Intangible Cultural Heritage代表一覧表記載されています(2003年にユネスコから「人類の口承及び無形遺産に関する傑作」として宣言されていました)。「無形文化遺産については、こちらに、少々ですが触れていますので、よかったら、ご覧くださいませ。

I went to the Ningyo Johruri puppet theater (“Chunichi Bunraku”), on the weekend. The Ningyo Johruri puppet, "Bunraku", is a blend of sung narrative, instrumental accompaniment and puppet drama.  I enjoyed two programs, which are “Kotobuki Shikisanbansou” and "Kanadehon Chushingura".
"Bunraku" was designated as the Important Intangible Cultural Property under the Japan's Cultural Properties Protection Law.  Now, two Ningyotsukai (puppeteers), two Tayu (chanters/narrators), and two Shamisen (the three-stringed spike lute) musicians have been designated as Living National Treasure (six in total) .
In 2008, Bunraku was Inscribed on the UNESCO's Representative List of the Intangible Cultural Heritage of Humanity (originally proclaimed in 2003) as well.


  
中日劇場
Chunich Theater
夜の演目「本朝廿四孝」の八重垣姫
a bunraku puppet, Yaegaki-Hime (Princess)
from Honcho Nijushiko
大阪在住の祖母からもらった扇子。
「祝竹本南都大夫襲名」等と読めますが…。
後記:もしくは、「南部大夫」かもしれません。)
a gifted fan on the ocasion of celebration
for the succession of the stage name,
"Takemoto Nantotayu"
or "Takemoto Nambutayu"
   
2.萩尾望都さん「春の夢」

 萩尾望都さんが、「ポーの一族」の40年ぶりの続編「春の夢」を発表されるというので、週末、買い求めました(ネットでは売り切れていたため、書店で運よく入手)。
 以前にも書いたことがありますが、小学生の頃、我が家は漫画禁止で、その反動か、中学生になってから、随分と買って読みました。
 その中でも、最も、傾倒していたのは、萩尾望都さんの作品です。中学生の頃、初めて購入したのは、「トーマの心臓」。初対面の印象は、あまりよいものではありませんでした。東急プラザに入っていた紀伊国屋書店で初めて手に取りパラパラとページをくったとき(昔は、時間潰しに本屋さんでよく立ち読みしました…。)、何というか気持ちがザラザラと嫌な感じがして、途中で本棚に戻し、サクサク帰宅しようと本屋さんをでて階段をおりはじめたのですが、なぜか引き返して、棚にあった12巻を購入。翌日、近所の本屋さんに続きを買い求めに行ったのをよく覚えています。
 多感な時期でしたし、物語の設定と少しかぶるカソリック系のミッションスクール(女子高)に通っていたので、色々と考えさせられるところがあったのです。その後、何度も何度も読み直し、ものすごく影響を受けました。自主的に聖書を学んでいたシスターに対し、「なぜイエズス様は、ユダの裏切りを知っていたのに行かせたのか―”いっておまえのすべきことをせよ”と…」というテーマをしつこく問いかけ、大学生になると、ドイツ語を第一外国語として選択し、遂には、ドイツに物語ゆかりの地を訪ねたりして…(笑)。しかし、大人になって読み返すと、ユーリの苦しみを全くといってよいほど理解していなかったことに気づき、びっくり…。中学生は中学生の読み方があるからいいのだけれど…。
 「ポーの一族」の久しぶりの続編。青春時代の気恥ずかしい思い出が勝手によみがえるときもありますが、また、書いてくださるのが、とても、とても、嬉しいです。

On the weekend, I bought the magazine, printing of “Haru No Yume” by Ms. Hagio Moto, which is the latest work in the " Poe no Ichizoku " series, and the sequel to former work in 40 years.
I used to read many works of Ms. Moto Hagio at the age of a junior high school and was affected very much, especially by "Thomas no Shinzo".
  

「春の夢」
"Haru no Yume" from "Flowers"

    
「コブレンツでこの車両切り替えたらしいな。」
KOBLENZ.
そのほか、ユーリの実家Wiesbadenや
エーリクの実家Köln
ユーリの神学校Bonn! Bonn! Bonn!
そして、オスカーが夏休みにエーリクをたずねた
ボーデン湖畔Bodensee…

レーム駅はみつからなくて…。
「下ればハイデルベルグ
上ればカールスルーエ」をヒントに
ライン河畔を捜しました(苦笑)
Der Rhein


   


2015年11月30日月曜日

古都奈良の秋、春日大社の式年造替と文化財の保護制度


1.  11月も今日で終わり、明日から、師も走る12月。
 時の流れが速く、焦ります。

 
2.(1)  芸術のも過ぎ行こうとしていますが、今日は古都奈良の秋と文化財の話題を

 
(2)   先日、秋たけなわの古都奈良春日大社を訪れる機会がありました。
 春日大社は、1300年前、平城京遷都の頃に創設された藤原(中臣)氏の氏神さまを祀る神社で、現在、60次式年造替が行われています。 

銀杏の黄葉がきれいな春日大社の回廊
 
(3)   春日大社の御本殿(国宝)は、4棟が軒を接するように並んでいます。
 各殿は、「春日造」という、奈良・和歌山を中心に全国に流布している形式で造られています。重要文化財に指定されている全国の本殿建築の約
2割が「春日造」で、「流造」についで多いといいます(田中泉「平成27年度修理建物国宝春日大社御本殿」『春日』第94)。
 各殿に祀られているのは 東側より、武甕槌命(たけみかづちのみこと。常陸の国、鹿島神宮よりお迎えしたといいます。)、経津主命(ふつぬしのみこと。下総の国、香取神宮よりお迎え。)、そして、藤原氏の祖神である天児屋根命(あめのこやねのみこと。河内の国、枚岡神社よりお迎え。)と比売神(ひめがみ。天児屋根命の妻。)の4柱です。
 ちなみに、藤原氏の氏寺は、興福寺だそうで、そのため、春日大社と興福寺の関係は深く、神仏習合思想により、一体となっていたこともあったとか…。今でも、興福寺のお坊さんが春日大社で読経することがあるといいます。
 

(4)   春日大社では、古くから定期的に本殿を新たに建て替える式年造替が行われてきたところ、慶長18年(1613)年には江戸幕府の支援により造替が行われ、以後20年毎の本殿造替の制が定まり、明治16年(1883年)からは修理をもって造替代えられたといいます(前掲・田中)。
 ということで、御本殿では、現在、檜皮葺屋根の葺替え等がおこなわれており、その様子を、特別に拝見させていただきました。
 式年造替を行う主たる理由は、社殿の清浄さを尊ぶことなのでしょうが(前掲・田中)、現代では、文化技術継承していく重要な機会になっているといいます(学芸員の先生談)
     
檜皮葺屋根の葺替の様子。
修理工事中、神様は、お引越しなさっています。

 
3.(1)   ところで、国宝重要文化財は、どういう法律にどのような規定があるのかご存知でしょうか。
 平成25年に制定された文化財保護法という法律が、規律しています。
 

(2)  明治維新により、一旦は、廃仏毀釈等により、仏像、建造物、美術品などの大量破壊や海外流出が生じましたが、明治政府は、明治4、「古器旧物保存方」という太政官布告を発しました。更に、日清戦争後の国家意識の勃興を背景にして、明治30、「古社寺保存法」が公布され、歴史的・美術的に価値の高い建造物や宝物類を「国宝」等に指定し、保存のための補助金を支出するようになりました。古社寺保存法は対象を社寺に限っていたところ、昭和4、古社寺保存法を廃止して、「国宝保存法」が公布され、社寺のみならず、「建造物、宝物其ノ他ノ物件ニシテ特ニ歴史ノ証徴又ハ美術ノ模範ト為ルベキモノ」については、国宝に指定されると、輸出・移出が禁じられ、現状変更も内務大臣の許可が必要となりました。昭和8年には、「重要美術品等ノ保存ニ関スル法律」が公布され、従来の国宝の他に重要美術品等の指定がなされ、国宝同様に輸出・移出に制約を課すこととされました。
 戦後、昭和24法隆寺金堂炎上を機に、文化財保存のための抜本的施策を講ずるよう世論が高まり、昭和25、文化財保護のための総合立法である「文化財保護法」が成立しました。これにより、国宝保存法、史跡名勝天然記念物保存法、重要美術品等ノ保存ニ、関スル法律の三法廃止され、建造物、美術工芸品、史跡、名勝天然記念物の保護が一体的に処理されることとなったほか、新たに無形文化財民俗資料、埋蔵文化財も保護対象となりました(文部科学省のHP「学制百二十年史」より)。
 

(3) 文化財保護法は、
建造物、絵画、彫刻、工芸品、書跡、典籍、古文書その他の有形の文化的所産で我が国にとつて歴史上又は芸術上価値の高いもの(これらのものと一体をなしてその価値を形成している土地その他の物件を含む。)並びに考古資料及びその他の学術上価値の高い歴史資料
を「有形文化財」と定義し(同法211号)、
文部科学大臣は、
有形文化財のうち重要なもの
を「重要文化財」に、
重要文化財のうち世界文化の見地から価値の高いもので、たぐいない国民の宝たるもの
を「国宝」に指定できます(同法2712項)。
 

(4) 重要文化財や国宝の指定を文部科学大臣から受けると、都道府県教育委員会を通じて、重要文化財指定書または国宝指定書が交付されます。
 国宝、重要文化財の指定を受けた場合、指定文化財の所有者には、以下のような義務等が生じます。

・公共のために保存し、文化財保護法等に従った管理をすること(同法42項、311項)。

・可能な限り、公開するよう努めること(同法42項。47条の2以下参照。)。

・原則として、海外への輸出禁止(同法44条)。

現状変更しようとするときは、文化庁長官の許可を得なければならず(同法431項)、修理しようとする際には、文化庁長官に事前届出なければならないこと(同法43条の21項)。

有償譲渡の際には、譲渡の相手方予定対価の額等を記載した書面をもって、まず、文化庁長官に国に対する売渡の申出をしなければならないこと(同法461項)。
⇒この売渡申出の制度は、優先買取権を認めているものです。
 売渡の申出があった場合、文化庁は
30日以内に買取るかどうかを決定し、買い取る場合は、申出のあった予定対価に相当する額で契約が成立したものとみなされ(同条4項)、買い取らない場合は、その旨を申出者に通知します(同条3項)。
 

(5) そんな機会に恵まれることは滅多にないかもしれませんが、相続、寄贈等により、指定文化財取得した場合、新所有者は、指定文化財の取得後20日以内指定書を添えて、所有者の変更の届出提出する必要があります(文化財保護法321項、国宝、重要文化財又は重要有形民俗文化財の管理に関する届出書等に関する規則3条参照)
 所有者変更の届出を怠ると、5万円以下の過料に処せられることがあるので、ご注意ください(同法2032号)。
 また、有償譲渡の際の売渡申出を怠ると、10万円以下の過料に処せられることがあります。(同法2022項)。
 

(6) 昨年11月、文化庁は、所在不明国指定文化財がある旨発表し、世間に衝撃を与えました(全10,524件のうち、所在不明が109件、追加で確認必要な件数が238件。)。
 今年の1月には、新たに国宝2件を含む72件が所在不明になっているとの第2次調査結果を発表しています。その結果、所在不明と判明した文化財180にのぼりました。うち、国宝3で、すべて刀剣だそうです(短刀<銘国光>、太刀<銘吉平>、刀<名物稲葉江>の3振り)。
http://www.bunka.go.jp/koho_hodo_oshirase/hodohappyo/pdf/2015012101.pdf#search='%E9%87%8D%E8%A6%81%E6%96%87%E5%8C%96%E8%B2%A1+%E6%89%80%E5%9C%A8%E4%B8%8D%E6%98%8E'
 まさに国の宝ですから、なんとか、対策をとってほしいですね。