2015年4月30日木曜日

TOKYO PRO Marketについて


1.  4月も終わりですね。旧暦4月は、「卯月」。
 「卯月」の名の元になった「卯の花」(ウツギ)が満開で綺麗だったので、写真をアップします。
 「卯の花」は初夏の季語。今日の名古屋は、初夏の陽気でした。

       
卯の花(ウツギ)の木
卯の花。かわいい!

2. TOKYO PRO Market

(1) 「証券アナリスト」(Chartered Member of the Securities Analysts Association of Japan, CMA®)という資格をご存知でしょうか。
 
公益社団法人日本証券アナリスト協会(The Securities Analysts Association of Japan, SAAJ)のホームページでは、「証券投資の分野において、高度の専門知識と分析技術を応用し、各種情報の分析投資価値の評価を行い、投資助言投資管理サービスを提供するプロフェッショナルのこと」(太字は筆者)としています。
 一般的には、セルサイドの証券アナリスト(証券会社側)とバイサイドの証券アナリスト(資産運用会社側)がいて、少し役割が違ったりします。

 私は、弁護士登録するより以前、銀行員時代に、証券アナリストの資格を取得し、検定会員になりました。
 私が合格した頃の受験科目は、1次試験(マークシート)は4科目(証券分析、財務会計、財務諸表分析、経済)、2次試験(論述)は3科目(証券分析、財務分析、経済)だったと思います。
 銀行を退職してからは、証券アナリストとして活動する機会には恵まれませんでしたが、証券分析や経済の基礎知識、そして、特に、財務分析について深く学んだことは、銀行員時代の経験とあいまって、弁護士として活動する際や、国税局で任期付公務員として勤務した際等に、役に立っていると思います。

 

(2)  先般、SAAJ東海地区交流会の存在を知り、参加してみました。
 勉強会と懇親会からなり、勉強会のテーマは、「TOKYO PRO Marketを活用した新しい成長モデル~上場すると何が変わるのか~」というもので、大変興味深く拝聴しました。
 TOKYO PRO Market
  ・プロ投資家向けの市場
  ・株主数業績等の形式基準がない
   (上場に際して、監査法人による監査証明が
   直前期のみ必要だが、
   それ以外の数値基準はない。
   なので、赤字だったり、
   オーナー一族の持株比率が
90%でもOK。)
等の特徴があり、
でも、歴とした東京証券取引所の株式市場で、
上場すると名刺等に東証上場マークを使用できます。

 四半期開示は不要ですが、年2回の開示は必要で、
上場コストは、上場時
3000万円ほど、その後、年間1000万円ほどかかるようです。
 もともと目指していたロンドンAIM市場等と比べ、低調が囁かれるTOKYO PRO Marketですが、今年に入り、東海地区でも上場した企業がありますね。
 勉強会の質疑応答でもでていましたが、TOKYO PRO Market上場株式は、やはり、字義通り、相続税等の財産評価通達168(1)の「上場株式(金融商品取引所(金融商品取引法(昭和23年法律第25号)第2条≪定義≫第16項に規定する金融商品取引所をいう。以下同じ。)に上場されている株式をいう。以下同じ。)」に該当するんだろうか…と…。