2015年8月30日日曜日

過ぎ行く今年の夏…戦後70年考


1. 今年の夏は、本当に暑かったですが、名古屋では、ここのところ天気も悪いせいか、セミの鳴き声が街から消えてしまいました。
 うるさいなあ~と思っていても、急に聞こえなくなると、淋しく思います。

 夏も終わりに近づいているんですね…。
 何日か前、晴れた日の久屋大通公園の写真をアップします(↓)。 
    
夏も終わりに近づいた久屋大通公園

 
2. 今年は、戦後70年ということで、安倍総理大臣が談話を発表されましたし、NHKなど、テレビでは随分特集番組が組まれていました。
 そうした番組を見ていてあらためて感心したのは、原爆を落としたのがどこの国か知らない人もいるということ…。
 いつまで、日本は謝らなければならないのかという問題提起の根底には、“やられた方は忘れない”という前提があると思うんですけれど、日本人は、あっさりやられたことも忘れるんですね(日本人の美点の一つかもしれませんが…)。
 他にやられた話だけではありません。
 NHKのドキュメント「特攻~なぜ拡大したのか~」をみていたら、腹立たしさまで覚えました。
 ところで、若い頃は、結構、海外旅行に行った方だと思うのですが、アジア地域では、学校で教えられていない日本軍の爪痕に遭遇することがあります。
 例えば、友達とタイを自由旅行したとき、クワイ河の鉄橋まで足をのばしました。クワイ河マーチで有名な映画「戦場に架ける橋”The Bridge on the River Kwai”」は見たことがありましたが、思いがけず立ち寄った「戦争博物館」(JEATH War Museum)は、私にとっては、衝撃でした。
 シンガポールでも、日本軍による華僑虐殺事件を忘れないために建てられたという記念碑というのがあり、今まで聴いたこともなかったので、驚きました。
 このように旅先で衝撃や驚きを覚えたにもかかわらず、帰国後、特段、調べたりしていないのが反省するところ…。
 海外だけでなく、広島の平和記念資料館やひめゆりの塔の平和祈念資料館では、語り部のお話に、心を揺さぶられました。

 戦後70年を一つの契機として、やったことも、やられたことも、きちんと精査し、後世に丁寧に語り継いでいかなければならないのではないか…と強く思う今年の夏でした。