2018年6月30日土曜日

琵琶湖博物館


   今日は、客員をしている大学院で、修論の中間発表会と教室を利用しての懇親会がありました。
 今週は、何かと気骨が折れることが多かったのですが、学生さんと楽しくお話しすると、気が晴れます。

2.  先日、親戚の法事の会があり、その帰りに、琵琶湖博物館に行く機会がありました。
 琵琶湖を訪れたことは何度かありますが、琵琶湖博物館は初めてです。琵琶湖博物館では、琵琶湖の生い立ちや今を展示しているほか、水族展示室、すなわち、淡水魚の水族館があります。意外に興味深かったのが、琵琶湖の生い立ちなどの展示室です。琵琶湖というと日本最大の湖ということくらいしか思い浮かばず…「古代湖」だということを初めて知りました。古代湖というのは、①固有種がいて、②10万年以上の歴史を有する湖のことだそうです。世界に約3億6000ある湖のうち、古代湖は約30しかないといいます。普通の湖は、1万年もたたずになくなってしまうそう…(それでも気が遠くなるくらい長いですが…)。琵琶湖は、バイカル湖、タンガニーカ湖についで古い古代湖で、なんと、今の三重県上野盆地辺りから400万年かけて現在の位置まで北上したそうです。
 また、琵琶湖には約60種もの固有種がすんでいるとのこと。平成27年には、「琵琶湖の保全及び再生に関する法律」が施行されています。最近、テレビで「池の水全部抜く大作戦」というのをみかけますが、まさか、琵琶湖の水を全部抜くわけにはいきません。外来魚の問題は簡単には解決できないでしょうが、世界的に見ても貴重な存在である琵琶湖ですから、その姿を後世にまで伝えてほしいなと思いました。
 ところで、琵琶湖をみていて、昔読んだ万城目学さんの「偉大なる、しゅららぼん」を思い出しました。題名からは想像できないお話で、琵琶湖が古代湖だと聞くと、もしかして…などと改めて思ってしまいました(笑)。

琵琶湖博物館
博物館内の施設
お昼をいただいた湖里庵