2017年12月24日日曜日

いわゆる外れ馬券事件 北海道事案の最高裁平成29年12月15日判決について


1.外れ馬券の購入代金が必要経費として認められるかが争われた北海道事案の最高裁平成291215判決について

(1) 以前このブログで、外れ馬券の購入代金が必要経費として認められるかが争われ大阪事案(刑事事件:最判平成27.3.10北海道事案(民事事件:東京地判平成27514日、東高判平成28421日)について触れたことがあります。
http://hisaya-avenue.blogspot.jp/2015/03/blog-post.html
http://hisaya-avenue.blogspot.jp/2015/05/blog-post_20.html
https://hisaya-avenue.blogspot.jp/2016/04/28421.html

 先日(平成291215)、北海道事案の最高裁判決がでました。

(2) 北海道事案の概要は、最高裁判決によれば、以下のとおりです。
 X(納税者)は、平成17年から平成22年までの6年間で、中央競馬のレースで、1節当たり、数百万から数千万、1年当たり合計3億円から21億円程度、馬券を購入し続けました。日本中央競馬会に記録が残る平成21年度においては、中央競馬の全レースのうちの約70.8%のレースで馬券を購入しています。
 その購入方法は、日本中央競馬会に登録されたすべての競走馬や騎手の特徴、競走場のコースごとのレース傾向等に関する情報を継続的に収集・蓄積・分析し、レースごとに、競走馬の能力、騎手(技術)、コース適性、枠順(ゲート番号)、馬場状態への適正、レース展開、競走馬のコンディション等の考慮要素を評価、比較することにより着順を予想し、予想の適度の高低と予想が的中した際の配当率の大小との組合せにより、購入する馬券の金額、種類及び種類ごとの購入割合等を異にする複数の購入パターンを定め、これに従い、当該レースにおいて購入する馬券を決定するというものでした。
 Xは、このような馬券の購入方法(大阪事案のようなソフトウエアは利用していない。)により、なんと、1年当たり約1800万円から約2億円の利益を得ていたというから驚きです。
 そして、Xは、平成17年分から21年分までの期限後確定申告と22年分の期限内確定申告を行い、その際、当たり馬券の払戻金に係る所得(「本件所得」)は雑所得に該当し、外れ馬券の購入代金は所得税法37条1項の「必要経費」に当たるとして税額を計算したところ、所轄税務署長は、本件所得は一時所得に該当し、外れ馬券の購入代金は一時所得に係る総収入金額から控除することはできないとして、本件更正処分等を行ったので、Xその取消しを求めて本訴提起に至りました

(3)  北海道事案の第一審(東京地判平成27514日)は、Xによる馬券の購入は、…一般的な競馬愛好家による馬券の購入の態様と質的に大きな差があるものとは認められ」ない等として、本件所得は一時所得であり、外れ馬券の購入代金は控除されないとして、Xの請求を棄却しました(X敗訴)。
 ところが、
控訴審(東高判平成
28421日)は、本件所得は雑所得に当たるとし、外れ馬券の購入代金は「必要経費」に当たるとして、第一審の東京地裁判決を取消しました(国の逆転敗訴)。
 これに対し、国が上告していたところ、最判平成291215は、国の上告を棄却し、控訴審判決を維持したのです(国の敗訴確定)。

(4) 最高裁は、まず、本件所得が一時所得、雑所得のいずれであるかについては、大阪事案の最判平成27.3.10が定立した規範(利子所得…以外の所得で、営利を目的とする継続的行為から生じた所得は、一時所得ではなく雑所得に区分されるところ、営利を目的とする継続的行為から生じた所得であるか否かは、文理に照らし、行為の期間、回数、頻度その他の態様、利益発生の規模、期間その他の状況等の事情を相当考慮して判断するのが相当である)をあげた上で、「(2)」に書いた事実をあてはめました。すなわち、「X馬券購入の期間、回数、頻度その他の態様に照らせば、X上記の一連の行為は、継続的行為といえるものである。そして、Xは、上記6年間のいずれの年についても年間を通じての収支で利益を得ていた上、その金額も、…というのであるから、上記のような馬券購入の態様に加え、このような利益発生の規模、期間その他の状況等に鑑みると、Xは回収率が総体として100%を超えるように馬券を選別して購入し続けてきたという得るのであって、そのようなXの上記の一連の行為は、客観的にみて営利を目的とするものであったということができる。以上によれば、本件所得は、営利を目的とする継続的行為から生じた所得として、所得税法35条1項にいう雑所得に当たると解するのが相当である。」と判示しました。
 その上で、外れ馬券の購入代金が必要経費にあたるかについては、「そのような一連の馬券の購入により利益を得るためには、外れ馬券の購入は不可避であったといわざるを得ない。したがって、本件における外れ馬券の購入代金は、雑所得である当り馬券の払戻金を得るために直接に要した費用として、同法37条1項にいう必要経費に当たると解するのが相当である。」と判示しました。


(5) そもそも、通常、2分の1課税により一時所得の方がお得と思われるのに、なぜ、大阪事案や北海道事案の納税者は、一時所得ではなく、雑所得であると主張したのでしょうか。
 これは、一時所得においては、総収入金額から控除できる「収入を得るために支出した金額」は「その収入を生じた行為をするため、又はその収入を生じた行為をするため、又はその生じた原因の発生に伴い直接要した金額に限る」とされているところ(所得税法34条2項かっこ書)、公的年金に係るものを除く雑所得において、総収入金額から控除できる「必要経費」(同35条2項2号)は、「直接に要した費用の額」のほかに、「販売費、一般管理費その他これらの所得を生ずべき業務について生じた費用」(同37条)も含まれるとされているからです。つまり、当たり馬券の払戻金を得るためにかかった経費として、当たり馬券の購入費のみならず、外れ馬券の購入費をも含めたいと思えば、雑所得と主張した方が有利だと思われるわけです。外れ馬券も含め、大量かつ網羅的に馬券購入に資金を投下したからこそ、当たり馬券の払戻金を得ることができたというわけですね。

 第一審が結論を異にした背景には、北海道事案のXは大阪事案のようなソフトウエアを用いていなかったことのほか(Xはインターネットを介して馬券を購入するA-PATは利用していました。)、第一審が指摘する「馬券の購入履歴や収支に関する資料が何等保存されていないため、X網羅的に馬券を購入していたのかどうかを含めてX馬券購入の態様は客観的には明らかでない」という事情があったように思います。
 一時所得に関する所得税基本通達については、前のブログでふれました。普通は、競馬で馬券をあてたことによるもうけは、一時所得ですよね。第一審も、「競馬は公営賭博であり、馬券の的中による払戻金の発生は、本来的に偶然性を排除することができない…そもそも競馬における馬券購入は営利を目的とする行為とはなり難い性質のものである」といっています。
 とはいえ、記録のある平成21年では、全レースの約7割で馬券を購入しているそうですし、6年連続で極めて巨額の利益をあげているのですから、やはり、大阪事案の最高裁の規範を素直にあてはめると、北海道事案の控訴審判決及び上告審判決の結論になるのではないかと思います。
 大阪事案では、100万円の元手で追加の資金投入はせずに多額の利益をあげていたそうですが、北海道事案のXは、どうだったのでしょうか。Xは、1節(競馬開催日又はこれが連続する場合における当該連続する競馬開催日を併せたもの等)当たり数百万円から数千万円の馬券を購入していたという認定ですし、大量かつ網羅的に馬券を購入しないと偶発的要素を減殺できるとは思えません。そもそも、情報を収集・蓄積・分析し、着順を予想するという部分が、それなりの労力を要するのではないかと想像します(具体的な想像はまったくできませんが…)。報道等によれば、Xには、別の定職があったようですが、どのくらいの労力を費やしていたのでしょうか。投下すべき資本がそれなりに必要だったり、情報収集・蓄積・分析にかなりの労力を要するとしても、大阪事案や北海道事案の納税者がそのノウハウを公開すると、公営賭博たる競馬の存立に影響を与えたりしないのでしょうか。また、そのノウハウは、他の分野に活かせたりしないのでしょうか。
 やはり、訴訟の争点とは違うところに興味が行ってしまいます(笑)。

3.クリスマスイブ

(1) 今日はクリスマスイブですね。
 今年のクリスマスツリーは、我が家にある4種類の飾りつけのうち、一番初めに揃えはじめたもので、赤、金、ガラス(含透明なプラスチック、クリスタルなど)を基調にしています。



 
    今年はツリーには、ちょっと地味なLEDライトをつけてみました(↑)

昼間は、日の光で
オーナメントがキラキラします。

   
長年、買いためた
クリスタルのトーナメント。
でも、意外に、ツリーに飾ると
普通のガラスのオーナメントの方が
きれいだったりします。

   
クリスマスイブの食卓。


(2) I wish you a Merry Chiristmas!

なお、過去3年のクリスマスツリーはこちら(↓)
ちょっとやばいですね(笑)。
押入れの一角をオーナメント類が占拠しています。
これ以上増やさないように気をつけています!
昨年
http://hisaya-avenue.blogspot.jp/2016/12/blog-post.html
一昨年
http://hisaya-avenue.blogspot.jp/2015/12/750-773-1-27-12-17-2-1-3-5-2-5-10-5-3-3.html
一昨々年
http://hisaya-avenue.blogspot.jp/2014/12/stap.html

2017年12月10日日曜日

自動運転


 今週、私が所属している愛知県弁護士会の情報法関連チームで、東京の弁護士会が設立した「AI部会」のメンバーを名古屋におよびして、自動運転等について、意見交換会をおこないました。
 まず、メンバー全員で、自動運転には不可欠な高精度3Dマップを提供しているアイサンテクノロジーと、名古屋大学未来社会創造機構を訪問しました。名古屋大学では、自動運転の現況について教えていただくだけでなく、「自動運転と法律」というテーマで、弁護士側からのプレゼンもありました。
 今週には、愛知県幸田町で、全国で初めて、公道で、遠隔監視しつつ、車内の運転席を無人にして乗用車を走らせる自動運転システムの実証実験(レベル4)が実施されるとの報道もありました。
 この分野の技術は日進月歩、法整備は未だこれに追いついているとはいいがたいですが、この時代を生きる弁護士としては、常に、こうした新しい動きにアンテナをたてていたいものです。
 
名古屋大学の自動運転車
 

2017年11月11日土曜日

南米視察旅行 ~ブラジルとアルゼンチンのお土産編~


1. 昨日は、南米視察旅行(先月7日から15日まで、ブラジルのサンパウロリオデジャネイロとアルゼンチンのブエノスアイレスを訪問)のお食事編でしたが、本日は、お土産編です。視察旅行なので、お土産を買う時間・機会が極端に少ないのですが、その少ない機会を活かして購入したお土産をご紹介します。
 具体的な訪問先(ブラジルの裁判所、法律事務所、アルゼンチンの裁判所など)についてのご報告は、事務所通信第8をご覧いただればと思います。
http://www.hisaya-ave.com/tsushin8-1.html
こちらは、PDF版(↓)。
http://www.hisaya-ave.com/jimushotsushin8/tsushin8.pdf

また、前回ブラジル・サンパウロを訪問した際のお土産についてはこちら(↓)
http://hisaya-avenue.blogspot.jp/2014/12/blog-post_17.html

2.ブラジル

(1) ビーチサンダル(ハワイアナスhavaianas
 ブラジル製のビーチサンダルとして、有名とききました。
 サンパウロ日本領事館の入っているビルの12階にあるTop Center Shopping内の店舗で購入しました。

ハワイアナス(havaianas)のビーチサンダル。
女性ものの方が凝ったデザインだったかも…
 
(2) チョコレート(Cacau Show / Bendito Cacaohttp://www.cacaushow.com.br/
 同じくTop Center Shopping内の店舗で購入しました。
 お土産としてもっていったところ、私にも配られトリュフをいただのですが(笑)、カカオ感がしっかりとしていて、おいしかったです。

ブラジルのチョコレート
Cacau Show / Bendito Cacao)
 
(3) 石の置物
 リオデジャネイロ、日系人が経営するお土産屋さん(コルコバードの丘へのぼる登山電車の乗り場の近く)で買いました。

石の置物。
色合いが気に入りました。
他に、カエルも買っちゃいました。
 
(4) 地酒(カシャッサ Cachaça
 ブラジルの地酒。サトウキビの蒸留酒。ピンガ(Pinga)ともよばれます。
 サンパウロの空港で買いました。


ブラジルの地酒
カシャッサ
Cachaça(ピンガPinga
 
(5) ネックレス(Maria Oiticica
http://www.mariaoiticica.com/institucional/index/
 店員さんから、アマゾンの種や果実でつくっているとききました(モチーフ?)。値段は比較的お手頃です。
 リオデジャネイロの空港の店舗にて。
 時間がなくてゆっくりみられませんでしたが、リオデジャネイロの空港には、おしゃれなお店が結構ありました。

Maria Oiticicaのネックレス
(6) コーヒー、胡椒
 ブラジルといえば、コーヒー。重要な輸出品であり、国内では、輸出できないクラスのコーヒー豆も多いとのことですが、サントグラオン(Santo Grao)は、カフェも経営していて、有名なブランドだとききました。
 また、胡椒は、日系農家が栽培をはじめ大成功をおさめたときいたことがあります(「黒いダイヤ」とよばるほどもうかったらしいのですが、単一栽培のため大きな病虫害を受けたとも聞きます…)。

 リオデジャネイロやサンパウロのスーパーで買いました。
 ただ、胡椒は、ガイドさんによると、ブラジル産と書いていないようです(産地不明)。

サントグラオン(Santo Grao)のコーヒー。
左上のシールが産地などです
リオデジャネイロのスーパーで購入した
ブラックペッパー(産地不明)。
 
3.アルゼンチン

(1) 革製品(CASA LOPEZ
http://casalopezcuero.com/en/ 
 アルゼンチンは、革製品が有名ですよね。レティ―ロ地区にあるカーサ・ロペス(CASA LOPEZ)。
 ガイドさんに紀子さまも買われた店と聞いて、小銭入れとベルトを買いました。

カーサ・ロペス(CASA LOPEZ)の
小銭入れとベルト
 
(2) Baby Alpacaのショール(FRANKEL'S
 レティ―ロ地区、CASA LOPEZの近くのフランケルズ(FRANKEL'S)にて購入。
 ベビーアルパカ(Baby Alpaca)は、アンデス高原に生息するアルパカのうち、生後3か月以内のアルパカから採られた柔らかい毛で編まれたもの。縁の飾り部分は、手編みだといっていました。アルゼンチンのガイドさんは、ベビーアルパカは、ペルーの方が有名ですが、アルゼンチンの方が、少々高くても、おしゃれなものがあるといっていました。
 フランケルズには、他にも、マテ容器とボンビーリャとか、革製品とか、インカのバラのアクセサリーとか、少し高級で、素敵なものが、色々ありました。もっと、ゆっくりみたかった…。バラマキ土産ではなく、親しい人に買うお土産にいいと思います。


フランケルズ(FRANKEL'S)で購入した
ベビーアルパカ(Baby Alpaca)のショール
 
(3)ネクタイCARDON
 http://www.cardon.com.ar/
 モンセラート(Monserrat)地区のお店にいきました。サボテンマークのアルゼンチンのブランド、カルドン(CARDON。私が行った店は、割とカジュアル路線の紳士ものが多かったように思います。お財布、アクセサリー、ブランドの香水など、色々なアイテムも売っていました。

サボテンマークのアルゼンチンのブランド
カルドンCARDON)のネクタイ
 
(4) インカローズ(インカの薔薇)のネックレス
 インカローズは、日本名だと、「菱マンガン鉱」っていうみたいですね。日本名だと情緒ないですが、「インカローズ」という名前にひかれて、奮発して買ってしまいました。

インカローズのネックレス
 
(5)チョコレート(HAVANNA、アバナ)
 ホルヘニューベリー空港で、アルゼンチンで有名なブランドと聞いて、アバナ(HAVANNA)のチョコレートを買いました。
 本当は、練乳(ドゥルセ・デ・レチェ)入りクッキー(アルファフォーレス)をすすめられたのですが、少々、苦手だったので、砕いたアーモンドが30%入っている板チョコにしました。こちらも、ゼミに持っていって、配りつつ、私もいただきました(笑)。普通においしかったです。

 


アバナ(HAVANNA)
アーモンド入りチョコレート
 
(6)ワイン
 アルゼンチンといえば、ワインが有名。ブエノスアイレス市内の「Winery」というお店(昨日のブログで紹介したタンゲリアLa Ventanaの近く)に行ったのですが、レジ待ちで時間切れし、購入できず…。その際、「やっぱり、マルベック(Malbec)」と薦められたので、同じものではないですが、ホルヘニューベリー空港で買いました。ちなみに、この空港、あまり、お店は多くなかったです。

アルゼンチンの赤ワイン。
品種はいずれも
マルベック(Malbec)。
 
4.番外編
旅行中に訪れた本屋さんをご紹介。
 サンパウロで一番おおきな本屋さんという「Livraria Culturaと、世界で二番目に美しいとされるブエノスアイレスの本屋さん「El Ateneo」です。
 「El Ateneo」は、もともと、オペラハウスだったのを改装して本屋さんにしたとのこと。確かに美しい本屋さんでした。

サンパウロの本屋さん
Livraria Cultura
ブエノスアイレスの本屋さん
El Ateneo

 

2017年11月10日金曜日

南米視察旅行 ~お食事を中心に~


1. 先月7日から15日まで、愛知県弁護士会国際委員会の南米視察旅行(ブラジルのサンパウロリオデジャネイロとアルゼンチンのブエノスアイレスを訪問)に参加してまいりました。
 具体的な訪問先は以下のとおりで、ブラジルの裁判所、法律事務所、アルゼンチンの裁判所などについてのご報告を、事務所通信第8にまとめました。
ご覧いただけると嬉しいです(↓)

http://www.hisaya-ave.com/tsushin8-1.html
こちらは、PDF版(↓)。
http://www.hisaya-ave.com/jimushotsushin8/tsushin8.pdf

 <ブラジル サンパウロ>(訪問順)

・国外就労者情報援護センター(Centro de Informação e Apoio ao Trabalhador no Exterior , CIATE

・日本移民資料館(Museu Histórico da Imigração Japonesa no Brasil

・二宮正人法律事務所(Advocacia Masato Ninomiya

・サンパウロ州労働裁判所(Tribunal Regional do Trabalho - São Paulo

・サンパウロ州第一審裁判所(Tribunal de Justiça do Estado de São Paulo

・ピエトロ・ネト法律事務所(Pinheiro Neto Adbogados

 <アルゼンチン ブエノスアイレス>(訪問順)

・在アルゼンチン日本国大使館(Embajada del Japón en Argentina

・ジェトロ(日本貿易振興機構/Japan External Trade Organization
ブエノスアイレス事務所

・連邦首都(ブエノスアイレス)弁護士会(Colegio Público de Abogados de la Capital Federal

・国家最高司法裁判所(La Corte Suprema de Justicia de la Nación

2. 本日のブログでは、食事まわりについて、書いてみたいと思います。
 なお、ブラジルのサンパウロにつきましては、平成26年(2014年)824日から31日まで愛知県弁護士会国際委員会のブラジル・サンパウロ視察旅行で訪問したことがあります。
 その際のブログは、こちら(↓)
 http://hisaya-avenue.blogspot.jp/2014/09/blog-post.html

 その際のブログその2(ブラジルの食事など)(↓)
http://hisaya-avenue.blogspot.jp/2014/09/blog-post_19.html

 その際のブログその3(ブラジルのお土産)(↓)
 http://hisaya-avenue.blogspot.jp/2014/12/blog-post_17.html

 その際の事務所通信については、こちら(↓)
 http://www.hisaya-ave.com/tsushin3p2.html

3.ブラジル サンパウロ

(1)日曜市場、露店
 長いフライトを終えて、ブラジル、サンパウロのグアルーリョス国際空港に、日曜日の朝、到着しました。
 到着後、パウリスタ通り(Avenida Paulista)近くのホテルにアーリーチェックインし、すぐにホテルを出て、日曜日に開かれている市場をぶらり歩きしました。
 市場を歩いてみると、意外に、野菜が豊富です。ブラジル社会に野菜を広めたのは、日系人農家だと聞きました。量り売りの大衆食堂やバイキングスタイルのレストランでも、新鮮な生野菜が豊富にあります。
サンパウロの日曜市の野菜

 香辛料やトロピカルな果物も、沢山、あります。特に、バナナの種類は色々あり、房で買って、分けて食べたところ、熟してから収穫しているからなのか、甘くてとてもおいしかったです。
サンパウロの日曜市のスパイスやハーブ

サンパウロの日曜市のいろいろなバナナ
 
 魚、肉、卵も売っています。
 ちなみに、卵農家も日系が多いと聞きました。ホテルでの朝食ビュッフェでは、生卵も置いてありました。
日曜市の魚

 「Pastel」(パステウ)は、牛肉、チーズなどを春巻きの皮のようなもので包んで揚げたもの。肉系とリンゴをいただきましたが、どちらも、おいしかったです。
肉系(何の肉だったかな(笑))の
Pastel」(パステウ)

リンゴの「Pastel」(パステウ)
(2) Fogo De Chao(シュハスカリア)
https://fogodechao.com/
 ブラジル料理といえば、シュハスコ(ブラジル風バーベキュー)。その専門店をシュハスカリアといいます。
 そして、シュハスケイロとよばれる男性が、串に刺さった色々な部位のお肉の塊をもってテーブルをまわり、ナイフで殺ぎ切って、お皿にいれてくれます。お肉は、基本的に牛肉ですが、鶏の心臓などもあります。
 テーブルの上には、片面が緑、もう片面が赤い、コースターのようなものがおいてあります。緑が「どんどん持ってきてください」、赤が「ストップ」を意味します。
シュハスカリアにて。
丸いコースターのようなものが
赤→ストップ
裏の緑→OK

 お肉以外のサラダ、フェイジョアーダなどは、バイキング形式(サラダ・バー)になっています。
 おすすめのデザートがおいしかったです。


シュハスカリアのデザート
(3) Restaurante Halin(アラブ料理)
https://halim.com.br/
 前回のサンパウロ視察旅行のときも、別のアラブ料理のお店にいきました。
トルコ料理に近く、日本人の口にあうと思います。


さっぱりしていておいしいです。

 
トルコ料理に似てますね。
ブドウの葉で包んであります。

油がおちていて
食べやすかったです。


 

4.ブラジル リオデジャネイロ

(1) Nomangue(シーフードレストラン)
https://www.tripadvisor.jp/Restaurant_Review-g303506-d3707587-Reviews-Nomangue-Rio_de_Janeiro_State_of_Rio_de_Janeiro.html
 リオデジャネイロは、サンパウロよりも、数段、暑く、ビールが最高。  
 生のお魚は流石にでてきませんが、オードブルやシーフードカレー?がおいしかったです。
冷えたビール
オードブルの盛り合わせ
おいしかったです。
左がシーフードカレー
右が白身魚のムニエル?


(2) Galeto Sat's – Botafogo(鳥料理)
https://www.chefsclub.com.br/restaurantes/rio-de-janeiro/galeto-sat-s-botafogo-3961
 前菜のガーリックパンがいけます。
 ご飯と一緒にファロファ(Farofa。キャッサバの粉。)がでてきます。かきまぜちゃって、食べます。
 小振りの鶏丸ごと。おいしかったです。

ガーリックパン
ご飯とファロファFarofa)
スプーンを突き刺してでてきました。

 デザートは、ブラジルでお誕生日に食べられるというブリガデイロ(Brigadeiro)を選択しました。コンデンスミルクとチョコレートを混ぜてあるとのことで、大変、大変、甘いお菓子です。
ブリガデイロBrigadeiro
おいしそうでしょう!
でも、手ごわいですよ(笑)
5.アルゼンチン

(1) El Mirasol del Puerto(ステーキハウス)
http://www.elmirasol.com.ar/es/local/recova-0
 このレストランの付近、プエルトマデロ地区は、ラプラタ川に面した港が船の大型化などにより機能しなくなり荒廃していましたが、再開発により、一転、高級レストランやヨットハーバーが立ち並ぶ地域になったところです。
 アルゼンチンの日系弁護士の先生方との会食で利用しました。
 オードブルは、定番のエンパナーダ(EMPANADA)。  
 メインは、色々なステーキ。日本人には、量が厳しい気もしますが、味は、最近流行りの赤身肉で、肉の味がストレートにおいしいです。
手前がエンパナーダ(EMPANADA)
お肉がたくさん!
お店(El Mirasol del Puerto)からみえる運河
(2) La Ventana(タンゲリアtangueríaタンゴレストラン)
 http://www.laventanaweb.com/
 お料理は、前菜、メイン、デザートとも、メニューから選ぶ方式です。 私は、メインに’baby beef steak’を選んだところ、子牛でも、量はハンパなかったです!
 ワインはマルベック。
 お料理を食べた後は、タンゴショー。素晴らしいアルゼンチンの夜でした。
マルベックの赤ワイン
 
オードブル
普通に、トマトとモッツアレラのカップレーゼ
 
子牛のステーキ
ボリューム満点
味もいけます
 


洋ナシのコンポート
(マルベックで煮たもの)


La Ventanaの店内の雰囲気
右のカーテンの奥が舞台
食後にタンゴショーがみられます。